草原の旧正月(シリンゴル盟桑根達来) | ぐ-すか・ぶ-すか中国大冒険!

草原の旧正月(シリンゴル盟桑根達来)


  <冬の草原>・・・この辺りは草原と砂漠が混在している

 フフホトから列車で10時間、桑根達来(サンゲンダラ)の草原へ旧正月を過ごしに行ってきました。

 桑根達来に着いたのは、旧暦の大晦日の夕方6時。大晦日だったせいか、桑根達来が小さいせいか、桑根達来駅で降りたのはぐー&ぶーの2人だけ。かなり閑散とした駅。友人の迎えの車で真っ暗な草原の道なき道を走ること1時間、ようやくたどり着いたのは、20件ほどの集落。

  <草原の家>・・・今ではモンゴルゲルは観光用。レンガ造りが一般的。

 モンゴルには3歳まで髪を切らない習慣があるらしく、こちらは数え年なのでちょうど正月前に3歳の断髪の儀式を終えた男の子が遊びに来ていました。草原の子どもらしく、素直ででかわいい悪戯小僧。写真を撮る時は良い子。

  <3歳の断髪>・・・この子は5歳で断髪

 楽しみにしていた大晦日の食事は、最近では食べる人が少ないというモンゴル式の鍋。日本のしゃぶしゃぶ鍋の形にそっくりで、飛び出ている筒の中に燃料を入れて調理します。鍋の具は大根、凍り豆腐、ネギと牛肉とシンプル。味付けはすき焼き風で懐かしい感じで、自家製の牛肉が内モンゴル特有のしっかりした旨みを全体に出していて最高!

  <モンゴル鍋>・・・ちょっと肉が隠れてるけど、底にたっぷり。

 中国の大晦日にかかせないのが餃子。こちら内モンゴルでは「蒙古包子(モンゴルボーズ)」を食べます。「包子」は日本語の「肉まん」ですが、蒙古包子は日本語で言えば「モンゴル風蒸餃子」。具は羊肉や牛肉で、特徴は肉がたっぷり入っていること。というか肉の塊!そして肉はミンチというよりもみじん切りといった感じで、餃子よりも食べ応えがあります。肉汁もたっぷりでモンゴル版小龍包と言ってもいいかもしれません。蒙古包子はぶーすかの大好物!!

 <蒙古包子(モンゴルボーズ)>・・・見た目は餃子と同じ。

 気温はフフホト よりさらに寒く、最高気温‐20度、最低気温‐35度という極限状態!!なのに現地の人はかなり薄着・・。ズボンの下に2枚も重ねているのに、空気が直接肌に触れているような感じで、やたら鼻に何かがつまると思ったら、鼻の中で息が凍ったり、まつ毛についた自分の息が凍りつき、まつ毛とまつ毛がくっついて離れなくなったりもうたいへんでした。

  <雪の結晶>・・・サラサラで雪球も作れない

  <かわいい牛くん>・・・ヨダレも凍ってしまう

 これは爆竹の様子。竹ざおの先に爆竹をぶら下げて鳴らしています。小さな集落なので大きな街のように街中が戦争状態という雰囲気は味わえませんが、爆竹をひっそり(?)鳴らしてみました。

  <爆竹>・・・爆竹は怖いから苦手。

 一週間ぶりにフフホトに戻って、一週間ぶりにシャワーを浴びました・・・。シャワーを浴びて草原に持っていった服を片付けていたら、なんと牛糞の臭いが染み付いているではありませんか!!!列車の中でみんなに臭いと思われていたのかな・・・・・。
 臭くはなりましたが、草原でのホームステイはフフホトでの生活や、草原旅行では味わえない貴重な体験やモンゴルの文化を知るいい機会になりました。今後しばらく、草原での正月の過ごし方、生活の様子、食生活などを紹介していこうと思います。

  <草原に雪の花>・・・きれいだけど厳しい冬

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